片付かない原因はコレ!プロが教える「確実に散らかるNG収納」と対処法3つ
整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんがお客様宅にお片づけ伺うと、「この収納の仕方は絶対NG!」な“やってはいけない収納”によく出くわすそう。
しかも、そのNGな収納方法は多くのお宅で共通していることが多いだとか。
そこで今回は七尾さんに、確実に散らかるNG収納とその対処法を教えていただきました。
NG収納例1:引き出しに書類や郵便物を重ねて突っ込む
1つ目のNG収納例は、引き出しに書類や郵便物を重ねて突っ込むことです。
このNG収納はいろんなお宅で本当によくお見かけします。特にリビングに引き出しがついたチェストを置いていらっしゃるお宅では、結構やってしまっているケースが多いのではないでしょうか。
また、同じように学習机や袖机の浅い引き出しのところにも、プリントや教科書などがガサッと突っ込まれていたりします。
このように引き出しに平たいものを重ねて突っ込んでしまうときに発生するデメリットは、
・中に入っているモノが見えなくなる
・下のモノを取り出すときにアクション数が増えてしまう
です。
こうしたNG例への対処法としては、
・書類や郵便物は引き出しに入れずにファイルボックスなどに立てて収納する
・浅い引き出しには文具など細々したものを収納する
のがおすすめです。
また、郵便物を立てて収納するときは、クリアファイルやバインダーなども併用するとサイズが揃ってゴチャつきにくくなります。
NG収納例2:本や雑誌を横に積み上げる
続いて2つ目のNG収納例は、本や雑誌を横に積みあげることです。
床に山積みにしている場合もあれば、チェスト下段の開き扉の中やマガジンラックなどの中に積み上げられている場合もあります。
背表紙が見える状態の場合はまだ何があるかわかりますが、それすらも見えない状態で積まれると完全にカオスに。
また、これと類似のNG収納例として、本棚の空いている上のすき間に本を横積みにして突っ込む、という例もあります。
このNG例のデメリットは、
・下にある本が出しにくくなり、結局読まないまま放置されがちになる
・モノの適正量がわからなくなり増やしすぎてしまう
です。
このNG例への対処法としては、
・とにかく本や雑誌などは寝かさず立てて収納すると決める
・収納するスペースを決めて、そこから溢れてしまう場合はどれかと入れ替えることを習慣化する
に尽きます。
自分も過去にやってしまっていたのでよくわかりますが、横積みになるのは結局増えすぎてしまって収納場所が足りなくなるからなんですよね。
そのため、無理なく収納できる状態をキープするために、電子書籍や本の買い取りサービスなどを上手に使ってこまめに見直すことをおすすめします。
NG収納例3:高いところに引き出し型の収納用品を置く
そして最後に3つ目のNG収納例は、高いところに引き出し型の収納用品を置くことです。
押入れや収納庫などでときどきお見かけするのですが、このNG例のデメリットは、
・開けたときに出し入れがしづらい
・中身が見えにくく把握しづらいためカオス状態になりやすい
です。
引き出しは“上から中を見下ろす”ことが前提の使い方になるため、見下ろせない高さに置いてしまうと散らかりの元になってしまいます。
そのため、このNG例への対処法としては、
・引き出しタイプの収納用品は腰高から下の高さで使う
・腰から上の高さにモノを置きたいときは、フタ付きボックスなど下に降ろして出し入れできる収納用品を使う
方法がおすすめです。
「ウチもやってる!」と思い当たるふしがあった方もいらっしゃるかもしれません。
一度このNG収納をつくってしまうと、どんどんモノが詰め込まれて散らかってしまう元に……。思い当たる方はぜひ一度、収納の“仕組み”を見直してみてはいかがでしょうか。