イヤイヤ期真っ盛り!おやつを覚える「2歳児の虫歯予防」はこうすべし
2歳といえばイヤイヤ期真っ盛り。ママ同士でも、「毎日の歯磨きを嫌がるけど、どうしてる?」といった会話が聞こえてきます。
そんな2歳ですが、実は1歳6ヶ月児健診と3歳児健診の間は、公的な歯科健診は義務付けられておらず、お口の中がとても心配な時期なのです。
今回はママ歯科医である進藤さんに、“イヤイヤ期真っ盛り2歳児のむし歯予防のコツ”についてお伝えいただきます。
一般的な2歳児の歯の状況って?
子どもの歯がいま何本生えているか、数えたことがありますか?
2歳のお誕生日の頃は全部で16本生えている子が多いです。2歳半~3歳頃にかけて、一番奥の第2乳臼歯が生えてきて、乳歯が全部で20本生え揃います。
ただ、歯の生える時期には個人差がありますので、あまり過敏にはならないように気を付けましょう。
もし、歯の本数が足りない場合や多い場合、心配であれば歯医者さんに相談しましょう。
おやつを覚える2歳児は「むし歯」に要注意!
この時期で1番気をつけたいのは、ズバリ“むし歯”です。甘いお菓子やジュースを覚え始め、ママがくれないとグズる、といった悩みを持つママも多いのではないでしょうか。
また、お着替え1つとっても自分で選びたい、自分で着たい、といった自我の芽生える年頃です。歯磨きも自分が磨くのはいいけど、ママが磨くのは嫌がるという子もいます。
でも、本人の歯磨きはまだまだ磨けているとは言えません。
先程も述べましたが、公的な歯科健診は2歳のときにはありません。お子さんの歯を守るため、ぜひかかりつけ医を見つけ、数ヶ月に1度は歯科健診を受ける習慣をつけましょう。
また、第2乳臼歯が生えて乳歯列が完成すると、咬み合わせの異常も判断できるようになります。
おしゃぶりは言葉を覚える時期の1歳を過ぎたら常時使わないようにし、咬み合わせへの影響もあるため、2歳のお誕生日には卒業していることがオススメです。
指しゃぶりは4歳頃まで様子を見ることが多いですが、心配な場合は歯医者さんや小児科に相談しましょう。
家でできる!むし歯予防のコツ3つ
(1)歯と歯の間はフロスを使う
歯と歯の間は歯ブラシでは汚れが落ちません。奥歯が生えてくるにつれて、歯と歯の間がむし歯になりやすくなります。大人も子どもも、歯磨きは”歯ブラシ+フロス”で成り立ちます。子どもの小さなお口に合ったフロスもあります。使い方が分からないときは歯医者さんで聞いてみましょう。
(2)仕上げ磨きは短時間で効率よく行なう
イヤイヤ期はお着替えだけでも大変なもの。なかなか歯磨きの時間を取れなかったりします。また、2歳児はまだまだ長い時間じっとしているのは難しいものです。
この時期の歯磨きは“ぱぱっとリスク部位を磨く”とよいでしょう。歯の溝、歯と歯肉の境目、歯と歯の間、といった、むし歯や歯肉炎の原因となるリスク部位を押さえて磨くと、ママも子どもも負担が軽くなりますよ。
本人が磨きたがる場合は、本人用の歯ブラシとママの仕上げ磨き専用歯ブラシの2本を用意するといいでしょう。子どもだけの歯磨きでは不十分なので、「仕上げはママのお仕事だよ~」と仕上げ磨きの必要性を教えてあげましょう。
(3)“おやつ”は時間を決める
子どもがグズるとついついあげてしまうお菓子ですが、ダラダラ食べることはやめましょう。お口の中が飲食によって酸性に傾いた状態が長く続き、表面が溶けることで歯が弱まり(※)、これがむし歯につながります。
また、入園に向けて、規則正しい生活を身につけていく時期です。おやつの時間はきちんと決め、1日のうちの“お楽しみタイム”にするとよいでしょう。甘い飲み物も同様です。
2歳はイヤイヤ期ですが、自分の気持ちを出せるようになるのは成長の証です。しかし、思い切りイヤイヤしている子どもに歯磨きをするのは大変です。
子どものお口は小さいので見づらく、おうちだけのケアには限界があります。ぜひママも子どもも信頼できるかかりつけ医を見つけ、数ヶ月に1度は健診を受けていきましょう。
(2016年01月29日の記事を再掲載しています)
【参考・画像】
※ 業界初※1! むし歯予防に重要な3成分を同時に配合! 「クリンプロ 歯みがき ペースト F1450」を発売 -スリーエム ジャパン株式会社
※ Oksana Kuzmina、STUDIO GRAND WEB、Monkey Business Images / Shutterstock