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上司に対して失礼だったかも!? 間違いがちなNG言葉遣い8選

2019.07.06

ビジネスでコミュニケーションをとるうえで、常日頃から言葉遣いに気をつけている方は多いのではないでしょうか。ビジネスシーンでは、言葉の美しさも評価の対象になりますよね。

しかし、美しさにこだわりすぎて、もしかしたら間違えた敬語を使っているかもしれません。

今回は、社内の上司に実は失礼だったかもしれない“NG言葉遣い”を厳選してご紹介します。
今まで使っていた言葉が誤っていないか、確認してみてくださいね。

NG1:「なるほどですね」

出典: OPOLJA / shutterstock

会話を盛り上げるために重要な役割を担う“あいづち”。

そのなかでも、よく耳にするNG敬語といえば「なるほどですね」が挙げられます。

そもそも「なるほど」とは、相手の言葉に対し、その通りであると“同意”の気持ちを表す感嘆詞。いくら語尾に「ですね」をつけても、丁寧な表現になるというわけではないことを覚えておきましょう。

正しいあいづちには、「おっしゃる通りだと思います」や「その通りですね」などがあります。あいづち上手になるだけで、あなたの印象も変わるはず!

NG2:「ご苦労さまです」

出典: g-stockstudio / shutterstock

こちらも丁寧なつもりで、ついやりがちなNG敬語表現のひとつです。

ビジネスシーンでは、社内にいつも出入りしている宅配便などの業者の方へ使っているのではないでしょうか?

「ご苦労さま」とは、基本的に目上の人から、目下の人に使う言葉。面識もあり、お世話になっているという気持ちから、労いの言葉として使っている方が多いようですが、実は失礼な表現になってしまうのです。

このような場合は、「いつもありがとうございます」という表現が適切でしょう。

NG3:「こちらが資料になります」

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「~なります」は、「生卵を茹でたらゆで卵になります」というように物が何かに変化する際や経過を説明するときなどに使います。資料は何にも変化することはありません。

よく耳にするレジでの「お会計は〇円になります」も同様にNG。「です」をより丁寧にした「ございます」を使いましょう。「こちらが資料でございます」が正解です。

NG4 :「○○様がお帰りになられます」

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これは、お客様が帰ることを上司に報告するときに使われやすい言葉です。

しかし、「お帰りなられる」は、尊敬語の種類のうち「お(ご)~になる」の形と「~れる、られる」の形が一緒になった二重敬語になってしまっています。“丁寧な言葉を話さなくては”と意識しすぎて、何を言いたいのかわかりにくい言葉遣いに。

敬語はシンプルに1つ。「○○様がお帰りになります」または「○○様が帰られます」が正解。丁寧でわかりやすい文章になりますね。

NG5:「コーヒーと紅茶、どちらにいたしますか」

出典: SeventyFour / Shutterstock

お客様にコーヒーと紅茶どちらが良いか伺うとき、「コーヒーと紅茶、どちらにいたしますか」と聞くと、一見正しい言葉遣いに聞こえますが、実は間違った文章です。

まず、主語は誰かを考えましょう。“いたす”は“する”の謙譲語です。謙譲語は自分の事や動作について使う敬語なので、コーヒーか紅茶のどちらにするのか選ぶことができるのが自分であれば、“いたす”でOK。

しかし、この例文の場合は、選択の決定権は主語である相手にあります。謙譲語ではなく、尊敬語を使いましょう。“する”の尊敬語は“なさる”です。「コーヒーと紅茶、どちらになさいますか」が正解です。

NG6:「ございます」

出典: fizkes / Shutterstock

敬語に慣れていないときはつい多用してしまう「〜ございます」という表現ですが、これも乱用しないように気をつけましょう。

「ございます」というのは「です」や「あります」をさらに丁寧にした表現ですのでしつこくならないように注意してください。

「どのようなご用でございましょうか?」→「どのようなご用でしょうか?」

「○○様でございますか?」→「○○様でいらっしゃいますか」

「今日はお車でございますか?」→「本日はお車でお越しでしょうか?」

左の例にくらべて、右の例はすっきりした印象になっています。

NG7:「させていただく」

出典: Flamingo Images / Shutterstock

ビジネス敬語において違和感があるのが、“〜させていただく”を多用している言葉遣いです。言っている本人はとても丁寧に伝えているつもりになっているのですが、ビジネス敬語としてはNG。

たとえば「心からお詫びさせていただきたいと思います」という言葉遣いもNGです。ここでの“〜させていただきます”は、「あなたの許しを得て○○を行います」という意味を持ち、へりくだる気持ちを強く表している謙譲語です。そのため、正しく使わないとなんだか恩着せがましい印象を与えてしまうことも。「心からお詫び申し上げます」の方がベターです。

なんでもかんでも“させていただく”を使えば良い、というわけではありません! 「ぜひ出席させていただきます」のように、謙譲語としてふさわしいシーンであればぴったりですね。

NG8:○○の方(ほう)

出典: Monkey Business Images / Shutterstock

会話をするにあたってよく使いがちな“○○の方(ほう)”という言葉。直接的な言い方を避けたいときによく使いますよね。筆者のまわりでも、この表現を使う方は年齢に関係なく多いです。しかし、“○○の方”とは“方向を意味する言葉”のため、何にでも安易につけるのは正しい使い方とはいえません。

たとえば、「お席の方がご用意できました」という一文。正しくは「お席がご用意できました」です。

“○○の方”という言葉を頻繁に使うと、会話がまわりくどくなり相手に不快な思いをさせてしまう場合があるので、注意しましょう。

丁寧に聞こえる言葉がもしかしたら失礼にあたっていたかもしれません。

正しい言葉遣いで、より円滑にコミュニケーションをとっていきましょう。

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※ こちらの記事はGATTAの過去掲載記事をもとに作成しています。
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