【夏の熱中症対策】脱水症状は子どもの「おしっこの色」でチェック!
本格的な夏に向けて気温が上がってくると、子連れで外出する際など熱中症対策に注意しないといけないですね。
熱中症は、気温が高いなどの環境下で、体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもってしまうことで起こるとされています。また、小さい子どもは、汗腺をはじめとした体温調節機能が十分に発達していないため、気温が皮膚温よりも高くなったときに、深部体温が上昇し、熱中症を起こしやすくなるようです。(※1)
今回は、教育コンサルタントの佐藤さんに、熱中症から子どもを守るために知っておきたい、おしっことの関連性について、楽天ママ割主催「ママの学校 専門家が教える!子どもを守る夏の紫外線&熱中症対策講座」(※2)で教えていただいたことを元にお話しいただきます。
大人が気づかないうちに子どもは脱水症状に
講座の中で、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(健康情報コンソーシアムメンバー)の本田由佳先生が次のように教えてくださいました。
子どもの体温調整機能等は未発達であるため、子どもは体に必要な水分などを失いやすい傾向があります。
夏の屋外では、子どもやベビーカーに乗る赤ちゃんは、大人よりも体と地面との距離が近く、大人が感じているよりも強く暑さを感じています。
体内の水分や塩分などのミネラルのバランスが崩れると、体調不良をうまく伝えることのできない子どもは、周りの大人が気づかなければすぐに脱水になってしまいます。
確かに赤ちゃんや幼児は、言葉で体調不良を訴えることが難しいです。
脱水の症状は熱中症につながる恐れがあるため、大人が気づいてあげたいですね。
脱水になると分かるおしっこの状態って?
本田先生は、子どもが脱水になってくると、次のとおり特有の状態があらわれると言います。
脱水になるとおしっこの量が減り、色が濃くなるため、トイレでも脱水のチェックをすることができます。
また、子どもが不機嫌になったり、涙の量が少ない、熱があるのに汗をかかないなどの症状が出る場合には、注意が必要です。
では、おしっこの色が濃くなるとは、どの程度が目安になるのでしょうか。
楽天ママ割がまとめた表が以下のとおりです。
上から順にどんどん濃くなっているのがわかります。4番目の黄色を目安にして、それ以上おしっこの色が濃くなっていたら要注意だそう。脱水の恐れがあるので水分補給をしっかりしてあげましょう。
また、水分補給の際は「冷やしすぎずに」「こまめに」「少しずつ」が基本だそうです。
お出かけ時の注意点など
暑い時期のお出かけは、幼い体には負担がかかります。
補給する場合でも、失われた水分や塩分などのミネラル、ブドウ糖をバランスよく早く補うことができる経口補水液が便利です。(※2)
ただ、経口補水液は味にくせがあるので、嫌がる子もいますよね。筆者の子どもたちも経口補水液は苦手です。
そのため、水を飲ませたり、ミネラルやブドウ糖を補うようなラムネを与えたりしています。
また、筆者の子が通う園の先生は、のどが渇いていなくてもこまめに水分をとること、帽子をかぶることもおすすめだと言っていました。
脱水や熱中症を予防するためには食事や睡眠を十分にとることが大事です。さらに環境省の熱中症予防情報サイト(※3)で公開されている「暑さ指数(WBGT)」などの情報を、出かける前に確認することをおすすめします。
熱中症はたとえ室内でも起こるので、冷房の使用を我慢しすぎないで、エアコンを適切に使うことも大事だそうです。(※1)
無理をせずにこまめに水分補給しながら、お子さんと楽しい夏を過ごしてくださいね!
【参考・画像】
※1「熱中症は予防が大事!『高温注意情報』や『暑さ指数』の情報を活用し、十分な対策をとりましょう」政府広報オンライン
※2 楽天ママ割ママの学校 専門家が教える!子どもを守る夏の紫外線&熱中症対策講座 – 楽天株式会社
※3「熱中症予防情報サイト」環境省
※ Vadim Ponomarenko / Shutterstock