基本は大丈夫?ビジネスシーンでの「挨拶」マナー6つ
挨拶は、ビジネスシーンにおいてとても重要です。
第一印象や去り際の印象は特に相手に残りますよね。挨拶がきちんとできるかどうかで”人間性”を図られてしまうなんてことも。
そこで今回はビジネス講師の方々に挨拶にまつわるマナーをお聞きしました。
1:名刺交換の際の「挨拶」
まず、名刺交換の際に気を付ける挨拶です。
座っていた場合はまず立ち上がりましょう。相手の正面に立ち、相手側から名刺の文字が読めるように向きを正して両手に持ちます。そして社名や所属部署、名前を言いつつ、相手の胸の高さに差し出します。
そのときに「よろしくお願いいたします」と挨拶を付け加えるようにすると印象アップですよ。
相手が名刺を差し出したら「頂戴します」と言いながら両手で受け取ります。このとき、会社のロゴや文字を指で押さえないように注意しましょうね。
2:面接の基本の「挨拶」
面接の時は、挨拶はとても重要ですよね。
まず、受付の際。
受付の形態は会社により異なるため、受付がない場合もあります。そのときは慌てずに、近くに受付に代わるものがないか確認しましょう。
多くの場合は電話が設置されているので、“自分は何者で何の用事で来たのか”を明るく元気良く告げ、担当者が迎えにくるまで指示通り待機するようにしてください。
もし、電話もなく分からない場合には近くにいる人に聞いたり、大きな声で呼びかけたりする勇気も必要かもしれません。この時の挨拶がとても大切です。
あなたを呼ぶために待合室に担当者が入室してきたら、まずは“立ち上がって”挨拶をしましょう。
ノックが聞こえたら立ち上がるようにしておけば、動作がスマートになるので覚えておきましょう。
3:客先での「挨拶」
客間に通されたら、まず洋室なら勧められた席か下座に座って待っています。
そして挨拶をするときに立ち上がり、挨拶の言葉を述べ、深くお辞儀をします。
挨拶が終わったら座る前に手土産を渡します。注意しないといけないのは必ずふろしきや紙袋から出し、正面を相手に向けて両手で差し出すという点です。
なお、アイスクリームや生クリームのお菓子、生花などは玄関で渡します。
そして、帰る際。帰る旨を切り出すのは、必ず“訪問した側”です。
お茶のおかわりをすすめられたときや、一通り用件が済み話がいったん途切れたら「そろそろ……」と言ってタイミングを作ります。
もし引き留められても社交辞令と受け止め、長居は避けるようにしましょう。
4:エレベーターでの「挨拶」
ビジネスシーンの“エンディング”といえばお見送り。このお見送りの振る舞いはその後の関係を左右する大事な部分です。
会社でのお見送りは、“エレベーターの前まで”、“エレベーターで1階まで”、“玄関まで”の主に3パターンあるかと思います。どのようなお見送りをするかは、相手との関係性や会社のルールにそって決めましょう。
お見送りする際は、まずお越しいただいたお礼を述べて、しっかりお辞儀をします。お客様の姿が見えなくなったら姿勢を戻しましょう。エレベーターの前でお見送りをするときは、エレベーターのドアが閉まるまでお辞儀をします。
5:間違いやすい敬語の「挨拶」
「ご苦労様です」と普段何気なく使っていませんか?
この言葉遣いは、一見正しく思われがちですが、自分より目下の人へ使う労いの言葉遣いになのでNGです。
上司から「遅くまでご苦労様」なんて労いの言葉をかけてもらったらうれしくなりますよね。
しかし、相手が上司や目上の人の場合には使わないように気を付けましょう。「お疲れ様です、お先に失礼します」というように、目上の人には「お疲れ様です」がベターです。
相手によってふさわしい言葉遣いが異なるので気をつけましょう。
また、「お久しぶりです」は、自分の立場に近い関係の人(友人や親しい先輩など)に使う挨拶の言葉です。ビジネス上でお付き合いのある取引先に対しては「ご無沙汰しております」という言葉を使いましょう。
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6:普段の「挨拶」をおろそかにしない!
最後に、勤続年数が長くなるにつれて、ある程度の交友関係もできてくるものですが、やはり社内でもきちんと明るく元気よく挨拶をしましょう。挨拶は明るく元気に、欠かさず怠らないことが基本です。
笑顔で挨拶ができるかどうかで人間性を見られる場合もありますので、決して適当にならないよう日頃から注意するのが良いですね。
「○○さんとすれ違ったのに挨拶もされなかった」なんて影で噂されてしまわないように気をつけましょう。
いかがでしたか? 挨拶は社会人の基本です。
しっかり押さえて、ビジネスパーソンとしてワンランク上の存在になれるよう、この記事を参考にしてください。
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