自分らしく生きる彼女に聞く「好き」の見つけ方#3 YURIE
インスタグラムでフォローしている憧れのあの子。彼女は“旅をするように”生きている。
わたしもそんな風に自分らしくいたいけど、現実はなかなか難しい。「好きなことを仕事に!」と言われても、そもそもわたしの好きなことってなんだろう?
そこで今回は、趣味ではじめたキャンプを仕事にしたYURIEさん(@yuriexx67)にフォーカス。彼女の“日常”や“旅先”でのこだわりから、自分らしい“好き”を見つけるヒントを探る。
「ファッションは行く先によって全然違います」たとえば、都内におでかけするなら、リネンのセットアップでシティーっぽくまとめる。旅に出るときは、その国や土地のイメージに合う服を選ぶ。「自然に囲まれた場所に行くならアウトドアっぽい服にしようとか、その場所にいる自分を想像しながらパッキングします」
メイクには「正直あんまりこだわりがない!(笑)」と言うYURIEさんだが、やはり気になる……!ということで、ポーチの中を見せてもらった。
「隠している感じがあまり好きではないので、ナチュラルだけど元気に見えるオレンジメイクをすることが多いです」
リップバームは古着屋で見つけたというハンドメイドのもので、日焼け止めは肌にやさしい処方のもの。「オーガニックじゃなきゃヤダ!というわけではないんです。いいなと思って選んだものが、たまたまどれもナチュラルなアイテムだったという感じ」
普段はあまりものを持ち歩かない。ちょっとおでかけというときは、必要最低限の荷物さえあれば十分。バッグを持たない日さえあるという。アイテムは自分らしいカラーで揃える。「60~70年代の色味が好きです。オレンジや茶色、緑、黄色のアイテムが多いですね」
レトロなデザインが素敵なトランクは、ヴィンテージのもの。「機能性だけを追求したものより、見た目に味があるものが好き。好みがブレないので、選ぶときは迷わないです」中には、旅慣れた彼女だからこそのアイテムが。「海外で売っているお水って大きくないですか?だから、ボトルを持っていきます。トランプも海外旅行の夜ならではの楽しみ。大富豪とか久しぶりにやると意外と楽しいですよ!」
インスタグラムをフォローしていたらおなじみのバン、通称“サンシー号”。仕事が忙しくなり、大好きなキャンプになかなか行けずにいたとき「車で寝られたら、予約しなくても行きたいときにすぐ出かけられる!」と思い購入した。
「どこに行くのも自由。思い立って出かけることってあまりないじゃないですか。バンなら荷物を積んでおけば、いつでも出かけられる。それにプライベート空間なのもうれしい。居心地が良くなるようにカスタムすれば、もう完璧です!」
サンシー号に載せるのは、こんなアイテムたち。中でも「これは絶対に積んでいます!」と言うのが、バッテリー。スマホやPCを充電できる環境が整えば、思い立って出かけた先でも仕事の連絡ができる。オーガニックのココナッツオイルもお気に入り。「朝コーヒーに入れたり、ヘアオイルとして使ったり、顔の保湿に使ったり。とにかく万能なんです。キャンプにスキンケアアイテムをいっぱい持って行きたくないから、全部これでケアしています。これ1個あれば大丈夫!というものに弱いのかも(笑)」
あらゆる場所に出かけているYURIEさんがもう一度訪れたい旅先は、カナダ・バンフ。バンフを含む一帯は、『カナディアン・ロッキー山脈自然公園群』として世界遺産に登録されている。
「それまで見てきたものと、スケールが違いました。以前訪れたときは、キャンピングカーを借りたんです。考えてみれば当たり前なのですが、排せつ物の処理も自分でやらなくてはいけない。だから、結構大変でした(笑)次は普通の車を借りて、テントに泊まって、思う存分、大自然を感じたいです」
なんといっても睡眠の質を高めることです!車内でベッドの代わりになるクッション材は、やわらかい高弾性ウレタンスポンジにしました(一般的なウレタンに比べ、弾力性が高いもの)。あと、なるべく水平な場所に駐車します。
旬の食材、その土地ならではの食材を取り入れるようにしています。たとえば、北海道ならいくら丼など!
まずはキャンプ好きの友達を作る!(笑)知り合いにベテランキャンパーがいれば、連れて行ってもらうといいですよ。まず一度フィールドに出ることをおすすめします。アイテム集めは、そのあとはじめましょう。
『長瀞オートキャンプ場』は、清潔感あって女子の初心者キャンパーにおすすめ!きれいな川を眺めながらのスモアが最高です。
YURIEさんは「キャンプを仕事にしようと思っていたわけではなく、ハマって続けていたら仕事になっていました」と言う。また、この数年を振り返り、オンリーワンの好きを見つけることの大切さに気づいたそう。「誰かのマネをする必要はないと思います。むしろ、マネしないほうが仕事にできるんじゃないかな」
とはいえ、それこそ難しく、もどかしさを感じている人も多い。「自分が好きなものをいくつか組み合わせたらオンリーワンになるはず。実際、わたしよりもキャンプに詳しい人は山ほどいるけれど、インテリアが好きだったり、アウトドアすぎない思考をもっていたり。その組み合わせがあるから、アウトドアをはじめたいなと思う女性が楽しめるキャンプの提案ができているのだと思います」
YURIEさんの好きを通してわかったのは、意図せず続けていることこそ、本当に好きなことだということ。それは、些細なことかもしれないし、ひとつだとも限らない。
好きなことをやりたいはずなのに、何が好きなのかわからなくなってしまった……そんなときは、とにかく気になることを試してみる。その中から知らないうちに続けているものがいくつか見つかれば、自分だけの化学反応を起こせるのではないだろうか。
趣味ではじめたキャンプの様子をInstagramで公開したことをきっかけに、そのライフスタイルに憧れる数多くの女性たちから支持を集める。著書には、女性でもできるアウトドアの楽しみ方を提案する『THE GLAMPING STYLE ~YURIEの週末ソトアソビ~』(KADOKAWA)がある。
Instagram(@yuriexx67)