ポートタワーに灘五郷の酒がそろう『サケ・タル・ラウンジ』がオープンしたので見てきた。世界初?まわる清酒ラウンジでほろ酔いに
ポートタワーの展望回転フロアに、灘五郷の酒が楽しめる『サケ・タル・ラウンジ』という日本酒バーができたので、まわりながら日本酒を飲んできました。
神戸市中央区波止場町5-5
『サケ・タル・ラウンジ』ができたのは、メリケンパークにあるポートタワーの展望3階の回転フロアで、お店に入ると、立っている場所がゆーっくり回転してます。
108mのポートタワーの5つある展望フロアの真ん中で、地上83mのところ。以前は、回転喫茶「スカイラウンジ」があったところです。
お店からの眺めは、こんな感じ。360度を20分かけてゆっくり回るので、海から山から座ったままで楽しめて、もちろん目も回りません。
今の時期は、18時過ぎでこの明るさなので、夜景を狙うならもう少し遅めの時間帯で。
「サケ・タル」と店名にあるように、壁や椅子などの木材は「酒樽(さかだる)」を再活用したもので、だいたい樽40個分くらい。
杉の香りを酒につけるための「酒樽」には、樹齢100年以上のものが厳選して使われるそうで、使い終わった後の活用を考えたいという酒蔵の思いを受けて、お店の内装に使われることになったそうです。
実際に樽として使われてたなら、まだ酒の香りがするかも、と思ってクンクンしてみましたが、わかりませんでした。繊細な鼻の持ち主ならわかるかも?
「サケ・タル・ラウンジ」で飲めるのは、「灘五郷」にある全ての蔵の日本酒。酒蔵の規模が小さく、一般にはあまり出回っていないという酒も。
「灘五郷」は、室町、江戸時代から受け継がれる酒どころで、神戸市・西宮市の沿岸部にある「西郷」「御影郷」「魚崎郷」「西宮郷」「今津郷」の5つの地域のこと。酒蔵の数は26もあります。
酒造りに適した「宮水」と「山田錦」、「杜氏」の技で生み出される、辛口できりっとした「男酒(おとこざけ)」が特徴とのこと。
酒は1杯700円からで、いろんな酒蔵の酒を試したい人には、『3種飲み比べ』というセット(1,500円~)も。
それぞれに「酒名の由来」や「酒の特徴」など説明書きが添えられて、どんな酒なのかを知りながら味わえるようになってます。
さらに、気になるお酒があったら、「QRコード」で酒蔵の情報へアクセスも。
神戸の酒を飲むだけでなく、歴史やストーリーに触れることで、より魅力を感じてもらおうという工夫です。
今後、新酒イベントや「杜氏」のトークセッションなども企画していくそうで、「灘の酒」をきっかけに地元のことを知る「場づくり」もするとのこと。
カウンターには、お酒に詳しい永田鉄兵さんがスタンバイ。ずらっと並んだ一升瓶は、飲みなれていないとどれがいいやら分からなくなりそうですが、永田さんが好みなどの相談にしっかり乗ってくれるので安心です。
「1周20分なんで、ちょうど1杯飲めるくらいです。そろそろグラスが空くという時に、カウンターのところに差し掛かるので、おかわりもしやすいですよ」
せっかくだしもう一杯、ってなりそうです。
フードメニューは、ちょっとした「お惣菜」や酒蔵で作られた「甲南漬」など。ガッツリ食事ではなく、酒の肴というかんじです。
オススメのひとつがチョコレート。雑誌などにも取り上げられる『JOICE(ジョイス)』という神戸に工房がある無店舗型チョコレート専門店のもの。一粒400円はなかなか贅沢ですが、食べたら幸せな気持ちになるやつです。
お酒が飲めない人には、ノンアルコールドリンクもあります。『甘酒シェイク』が、かなり気になる…もちろん、子供が飲んでも大丈夫。
『サケ・タル・ラウンジ』は、有料の展望フロアにあるので、飲食料とは別に、ポートタワーの入場料700円がかかります。
それだけがネックだな…と思っていたら「バーのチャージ料だと思って来てもらえると嬉しいです」(永田さん)と一言。そう言われると、気にならなくなってきました。
ほろ酔いでお店を出ると、エレベーターに乗るために「2階分の階段」が待っているので、足元にはくれぐれもご注意を。
店舗名 | SAKE TARU LOUNGE(サケ・タル・ラウンジ) |
ジャンル | 日本酒バー |
住所 | 神戸市中央区波止場町5-5 神戸ポートタワー展望3階 回転フロア |
電話番号 | 080-9026-9154 |
営業時間 | 10:00~21:00 |
定休日 | – |
リンク | 公式サイト / Facebook / Instagram |
駐車場 | なし |
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