スマートに対処する!マナー講師が教える「仕事でのミス」正しい謝罪法
ミスやトラブルは仕事をしていると誰でも経験することですね。大切なことは、ミスをしてしまった後の対応の仕方です。叱られる、評価が下がるかもしれないと考えているとより大きな問題に発展してしまうことも。それを避け、事態を収めるためにも、一刻も早い報告が必要です。
そこで今回は、マナー講師である桜美月さんが、仕事でミスをしたときの正しい対処法&謝罪方法をご紹介します。
ミス後の対処法のポイント
ミスをしてしまった後の対処法として、順序は大きく分けて4つ。順にご紹介しましょう。
(1)ミスをしてしまった内容を落ち着いて確認、整理する
自分のミスに気づいたら、まず気持ちを落ち着かせ事実や経路を正確に把握し整理しましょう。上司に報告する際に、簡潔に伝えられるようにしておきます。
(2)上司に報告し、対処する
できるだけ早く事実をありのまま上司に報告します。自分のミスであることを認め謝罪し、対処の方法について判断を仰ぎ、ミスをカバーするために迅速に対処を。
(3)お詫びとお礼
対処が終わったら、上司や手伝いをしてくれた人たちにお詫びとお礼を伝えましょう。
(4)再発防止
最後にミスを引き起こした原因を自分で分析し、二度と起こさないように対策を考えます。
上司が多忙で報告・相談しづらい場合
忙しい上司に気を遣いすぎて、タイミングが掴めない場合もあると思います。だからといって報告や相談が遅れてしまうと、さらに大きな問題になる可能性も。ここは多少無理をしてもできるだけ声をかけるようにしましょう。
例えば、緊急事態の場合は、「大至急、ご指示をいただきたいことがあるのですが……」と精一杯アピールすることも大切です。また、報告だけなら、状況をみて文章やメールで伝えるのも一つです。
これだけは押さえて!社内外で使い分けるフレーズ
口先で謝るのではなく相手の目を見て、心を込めて真摯な態度で謝りましょう。
■「社内」への謝罪フレーズ6選
「大変申し訳ございませんでした」
「私の注意不足でご迷惑をおかけいたしました」
「私の力不足です。申し訳ございません」
「今後、十分注意いたします」
「色々お手数をおかけいたしました」
「今後、このようなことがないように気をつけます」
■「社外」への謝罪フレーズ3選
「このたびは、大変なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」
「このたびは、わたくしどもの不手際で多大なご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます」
「このたびの不行き届き、大変申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます」
失敗の経験のない人はいませんので、失敗から学び、次はこうすればうまくいくということを考えてマイナスの経験からプラスへと転換させていきましょう。
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