その会話、実は失礼かも!? 使ってはいけない「上司へのNG言葉遣い」6選
ビジネスシーンにおいて、普段当たり前のように使っている言葉に自信はありますか? もしかしたら、上司に対して使っているその言葉、間違っているかもしれません。
今回は、上司との会話で気を付けたい言葉遣いをビジネスマナー講師の西谷依里子さんがご紹介します。
気を付けるべき上司に対する言葉遣い6選
1:「了解しました」
相手の言ったことに対して「わかりました」と理解したときに使う言葉です。
目上の人が目下に対して了承するときに使う言葉ですので、上司に使う言葉として相応しい言葉ではありません。
上司には、「かしこまりました」「承知しました」の言葉を使うのが正解です。
2:「なるほどですね」
「なるほどですね」は、“なるほど”と“あなたの言う通りですね”がくっついた言葉です。
「なるほど」は相手の言った内容を評価し、納得したときに出る言葉です。評価というのは、目上の人が目下の人を評価するときに使います。
そのため、「なるほど」を使うことで、見下されているように感じ、上から目線という印象を与える可能性があります。
「確かに○○部長のおっしゃる通りです」の方がベターです。
3:「ご苦労さまです」
「ご苦労さま」は、目上の方が目下にかけるねぎらいの言葉ですので、上司に使うのはNG。
「お疲れ様です」は上下関係なく使えるねぎらいの言葉です。
また、「お疲れ様です」ばかり使うのではなく、先に退社するときには「お先に失礼いたします」、上司が外回りから帰社したときには「お帰りなさい」など、その時々に合った言葉を使うと良いですね。
4:「社長はゴルフをやられますか」
“やる”は、上司に使う丁寧な言葉とは言えません。
“する”の尊敬語(相手の行動に対して敬意の気持ちを表す敬語の種類)は、“なさる”です。
「社長はゴルフをなさいますか」が正解です。
5:「コーヒーと紅茶どちらにいたしますか」
「いたす」は“する”の謙譲語(自分の行動をへりくだって表現することで相手を立てる敬語の種類)です。
コーヒーと紅茶のどちらか選択するのは相手ですので、“いたす”を使うのは間違い。主語が相手の場合は尊敬語である“なさる”を使いましょう。
「コーヒーと紅茶どちらになさいますか」が正解です。
6:「お暇なときにでも」
このように言ってしまうと、相手に暇な時間があると言っているようなものです。
「お手すきの際に」を使いましょう。
上司に対して正しい敬語を使うことができると、“仕事を任せて大丈夫な部下”としての信頼にもつながります。
間違った言葉遣いが口癖になっている方も多いので、意識的に正しい言葉を発するよう心がけると良いですね。
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