傷みやすい野菜を長持ちさせるために!「冷凍保存」する時のコツ
暑い日には買い物をした野菜を少しの時間冷蔵庫に入れ忘れてしまうと、あっという間に傷んでしまうことがあります。
温度、湿度が上がりやすいこの時期は、食材が傷みやすくなります。忙しい合間にせっかく買った物を無駄にすることなく長持ちする方法で保存したいですね。
そこで今回は、野菜を長持ちさせるコツと冷凍保存の方法について管理栄養士の米田さんのご経験をもとにご紹介いただきます。
野菜を長持ちさせるには?
野菜を買ってきても一度に使い切れないこともありますね。冷蔵庫でミイラになった野菜を見つけてガッカリ……なんてことがないように、ひと手間加えて野菜を長持ちさせましょう。
●キャベツ
買ってきたまま冷蔵庫に入れておくと、芯が水分を吸って2~3日でしなびてきます。
芯をくり抜き、濡らしたキッチンペーパーを詰めてビニール袋に入れます。カットされたものは芯を取り、断面を濡らしたキッチンペーパーで覆ってビニール袋に入れます。
冷蔵庫の野菜室に入れて1週間を目安に使い切りましょう。
●レタス
レタスも芯が水分を吸うため、そのまま保存するとすぐにしなびてきます。
芯を手でちぎり、乾いたキッチンペーパーで全体を包んでからビニール袋に入れ、野菜室で保存します。1週間を目安に使い切りましょう。
包丁で切ると断面が変色するので、カットされたものは保存には向きません。すぐ使い切るようにしましょう。
●カボチャ
丸ごとの場合はそのまま涼しいところで保存します。時期や場所にもよりますが、2ヶ月くらいは保存可能だと思います。
カットされたものは種とワタを取り除き、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。3日を目安に使い切りましょう。
長期保存したい!冷凍できる野菜は?
●きのこ
野菜室では1週間程度しかもたないきのこ類ですが、冷凍することで1ヶ月近く保存することが可能です。
しいたけはいしづきを取ってから、しめじ、えのきたけは石づきを取ってほぐしてからビニール袋に入れて保存します。ジッパー付きの袋を使えば使いたい分量だけ取り出すのに便利ですよ。
●葉物
青菜類も冷凍保存可能です。
ほうれん草、小松菜、ニラ、水菜など、食べやすい長さに切ってビニール袋に入れて保存します。冷凍庫に入れた1時間後くらいに一度取り出し、袋を振ってばらしてから戻すと使いたい分量だけ取り出せて便利です。
●カボチャ
冷蔵ではあまり保存が効かないカボチャですが、冷凍すれば1ヶ月ほど保存することができます。食べやすい大きさにカットし、蒸すか電子レンジでやわらかくなるまで加熱してから、ビニール袋に入れて保存します。
▼冷凍野菜でパパっとできる!かぼちゃのポタージュ
【材料 4人分】
・たまねぎ・・・1/2個
・ベーコン・・・2枚
・冷凍かぼちゃ・・・150g
・牛乳・・・400ml
・バター・・・10g
・塩・・・少々
・こしょう・・・少々
【作り方】
(1)たまねぎをスライス、ベーコンをせん切りにする。鍋に水大さじ2を入れ、ベーコン、たまねぎ、冷凍かぼちゃを入れて蓋をし、弱火で蒸す。(かぼちゃの皮が気になる場合は電子レンジで解凍してから皮を取り除く。
(2)たまねぎに火が通り、かぼちゃがやわらかくなったらミキサーに入れ、牛乳の半量を加えてまわす。
(3)鍋に2を入れて火にかけ、残りの牛乳を加えて泡立て器でまぜながら加熱する。沸騰する直前まで温めたらバターを加えて溶かし、塩、こしょうで味をととのえたらできあがり。
かぼちゃは加熱してあるので時短になります。
たまねぎ、ベーコンを炒めたものを冷凍しておけば更に時短になりますよ。
暑い時期は冷製スープにするのもオススメです♪
気温、湿度が上がり食材が傷みやすい時期です。傷みにくくするためには、買い物の帰りにも食材の温度が上がらないよう、保冷剤や保冷バッグなどを使って工夫するのも手です。
冷凍野菜は長期保存できるだけでなく、下処理の手間が省けて時短にもつながるのでオススメです。ぜひ取り入れてみてくださいね!
(2018年06月09日の記事を再掲載しています)
【参考・画像】
※ BravissimoS / Shutterstock