
プロカメラマンに聞く、スマホカメラで春の花をステキに撮影しよう
だんだんと陽射しが春めいてきて、いろいろな花が咲いてきましたね。かわいい花をスマホで撮影してSNSにアップしようと思ったけれど、あまりきれいに撮れてないかも…なんて思ったことはありませんか? 実はちょっとしたコツさえ分かれば、きれいに撮れるんです。
そこで今回は、写真家の津久井珠美さんにスマホを使って花を撮影する時のポイントを解説していただきました。すぐに実践できるもの簡単なものばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
※記事中の情報はすべて2025年3月時点のものです。
ポイント① 水平を決めよう
まず、最も重要なのは、ねらって斜めに撮影する場合以外は水平をきちんと決めること。
微妙に斜めになっていると、なんだかぼやけた印象になってしまいます。
それを防ぐためにはグリットとよばれる補助線を表示するのがおすすめです。
グリットの出し方はiPhoneの場合、「設定」アプリから「カメラ」→「グリッド」を有効にすればOK。ただし機種などによって違いがあるので、調べてみてくださいね。
地面にグリットを合わせれば、水平がとれた写真が簡単に撮れますよ。
ポイント② 何を撮りたいか明確にする

群生で咲いている花もかわいいのですが、あえて「これ!」と思った花に注目するのもいいですね。
その時は撮りたい花にしっかりとピントを合わせること。
カメラが自動的にピントを合わせてくれる場合もありますが、合わなかったらピントを合わせたいところを指でポン! と触れると合いますよ。
ポイント③ 時には思いっきり寄ってみる

さらに、こんな風に思い切り寄ってみるのもいいですね。
枝物の花の場合、枝が手前にあるとちょっと暗い印象になってしまうことがあります(左)。
そんな場合は角度を工夫して、手前に花やつぼみを入れると雰囲気がでて面白いですよ(右)。
ポイントはメインとなる花にしっかりとピントを合わせること。そうすると手前がボケてくれます。桜の花を撮影する時にも使えるのでぜひ、試してみてくださいね。
ポイント④ 背景に空を活用してみる
枝も入れて全体を映したい場合は背景も考えないといけません。左の写真は後ろに不要なものが入っていて何が撮りたいのか分からなくなってしまっています。そんな時は少しずつ移動して、撮りたいものの後ろに余計なものが入らないようにしてみてください。時には青空を入れるのもいいですよ。
ポイント⑤ ポートレートモードを使う
ちょっと上級者テクニックになりますが、ポートレートモードを使うと余計なものが、ふんわりとボケて、被写体がくっきり写ります。
左は通常のカメラモードで撮影したものですが、背景までハッキリ写ってしまい、メインが分かりにくくなっています。そこでポートレートモードを使うと、右のようにメインにしたい花がぐっと引き立ちました。
ただしポートレートモードは被写体と背景の間に一定の距離がないとピントが合わないので、色々と試してみてくださいね。
いかがでしたでしょうか。ちょっとしたポイントを守れば素敵な写真が撮れそうですね。
これから、桜の季節がやってきます!この春はぜひ、素敵な桜写真も撮影してみてくださいね。

取材協力

津久井珠美
大学卒業後、1年間映写技師として働き、写真を本格的に始める。2000〜2002年、写真家・平間至氏に師事。京都に戻り、雑誌、書籍、広告など、多岐にわたり撮影に携わる。クライアントワーク以外に、市井の人々のポートレートや森、草花など、自然の風景などの撮影を通して、作品制作を行っている。 Instagram
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