TOP ローカル 京都 グルメ発掘!地元のおいしいもの探訪~<海の京都>京丹後市編~

グルメ発掘!地元のおいしいもの探訪~<海の京都>京丹後市編~

2026.10.30

縦に長い京都府。海に面している地域もあれば、川や森、また農作物が育つ肥沃な土地を持つエリアもあるので、京都府内でも地元の味はさまざま。歴史や文化、昔ながらの風習から伝統的な郷土料理もあります。そんな“京都府内26市町村の味”を探し求めていくシリーズ。第一回目は京丹後市の食の旅へ行ってきました。

食の王国と呼ばれるエリア「京丹後市」

海の幸・山の幸に郷土料理と豊富

京丹後

京丹後市は、日本海に面しながらも丹後半島唯一の関西百名山・依遅ヶ尾山(いちがおさん)をはじめ山々があり、新鮮な海・山の幸に恵まれたところ。海には間人ガニ、久美浜かき、ワカメをはじめとした海産物、山にはワサビ、フキなど、田畑には京丹後産コシヒカリに京たんごメロンや京たんご梨といったフルーツと、豊富な食材に恵まれた食の王国。昔ながらの郷土料理もあります。

京丹後市民にとって身近な食のひとつ乳製品

京丹後市では当たり前のソウルドリンク「ヒラヤミルク」

ヒラヤミルク

京丹後市民にとって馴染みがあるのは昭和初期に創業した[平林乳業]の「ヒラヤミルク」です。市内の保育所・こども園や学校給食でも提供されていて、小学生の楽しみは、1学期に1回だけヒラヤコーヒーなど4種から好きな一つが選べること。人気は、乳酸菌飲料のひらひらミルピィだそうです。

ヒラヤミルク

京丹後市を中心に宅配注文も受けていて、ジャージー牛乳とホルスタイン系のヒラヤミルクを合わせた宅配だけの瓶牛乳・ジャージー乳入りヒラヤミルク180mlもあります。最近は、1L紙パック需要が増え、黄色い宅配BOXがかなり大きいそうです!

ヒラヤミルク

定番のヒラヤミルク以外に、とにかく種類が豊富。りんご酸と牛乳で分離しそうなのにそうはならない、温度管理が重要なヒラヤリンゴ。ちゃんと振らないと液体にならず飲みにくいのも楽しい、不思議な食感がクセになる飲むヨーグルト、よーふる。最近、よーふるのいちご味が復活しました!また、コンビニとのコラボ商品がきっかけで、増えていったお菓子など、20種以上もあります。

ヒラヤミルク

[平林乳業]には、網野町と弥栄町にホルスタイン牧場、また、久美浜町にジャージー牧場があります。モットーを聞くと「おいしい牛乳をおいしいうちに」。地元の方々は、パッケージの牛のマークを見ると味わいがよみがえる「ふるさとの味」だといいます。京丹後市内の道の駅はもちろん、分社化された[丹後ジャージー牧場 ミルク工房そら]でも一部買うことができますが、全商品気になるなら本社を訪ねてみるのもいいかもしれません。

 ■■INFORMATION■■

平林乳業
電話:0772-83-0368
場所:京都府京丹後市久美浜町甲山715
時間:8:00~17:00
休み:日曜
https://www.hiraya-milk.com/

守り続けてきた地元を代表する郷土料理

豊富に獲れたサバ文化を象徴する「丹後ばらずし」

「丹後のばらずし」

「京丹後市の地元グルメは何ですか?」と、聞くと必ず返ってくるのは「丹後ばらずし」。正月、祭り、お祝いの席などの食卓を彩る郷土料理は、“まつぶた”と呼ばれる四角い木箱に酢飯を敷き、かつて丹後半島で豊漁だったサバを甘辛く炊いた“おぼろ”、椎茸の含め煮、錦糸卵、かまぼこ、エンドウ豆(グリーンピース)、紅ショウガを散りばめます。それぞれ家庭の味があり “おぼろ”の味付けの違いもそのひとつです。

「丹後のばらずし」

「丹後ばらずし」の特長“おぼろ”を家庭で作る時の必需品は、サバの缶詰。京丹後市にあるショッピングセンターマイン内のエール峰山店へ行くと、通常の190gのサバ缶だけでなく、約2倍近くの370gのサバ缶を販売しています。ばらずしを作る時に2缶買わずともコレ1缶買えばいいというわけですが、大型缶詰だとサバの脂の乗りが違っておいしいということもあるそうです。

訪れる人々に丹後の味を伝える「とり松」

「丹後のばらずし」

実は、約20年前に「大型サバ缶がスーパーから消えるかもしれない」という出来事がありました。「郷土料理の味が変わってしまう」と危機感を覚え立ち上がったのが[とり松]の前川社長。当時のマルハニチロ(現Umios株式会社)の工場を訪れて、「一つの商品が一つのまちの文化を担っている」と訴え、いまも製造継続されています。

「丹後のばらずし」

そもそも「丹後のばらずし」が有名になったのは、百貨店バイヤーなどの出店依頼から。[とり松]は、初代が網野町でうどん店を開き、2代目が和食店を開店。その時からメニューの一つでした。そして今、定番ともう一つ「青」と呼ばれるサバのおぼろを大葉風味に仕立て、爽やかな味わいにしたばらずしもあります。ちなみに!時には催事でカレー味や柚子風味にしたおぼろもつくるそうです。

「丹後のばらずし」

現在、暖簾を守るのは3代目。1階は日本料理店です。丹後のばらずしが味わえるのはもちろん、日本海沿いの漁港から直接買い入れる季節の魚介を使うコースやお寿司など地元のおいしいものが並びます。「ばらずし会席膳<琴引浜>」3,080円は、その一例。シイラの照り焼きや紅ガニ豆腐など、旬の味が楽しめます。

とり松

お店は3年前に改装され、ゆったり食事が楽しめます。2階は、カフェメニューも揃える[MATSUTARO]。自家製手打ちうどん、地元食材を使う本格生パスタ、海鮮丼などが味わえます。注目は、京丹後市はカニが獲れることからの「かに焼」各198円(イートイン価格)。オスは黒ゴマ風味のあんこ、コッペガニに見立てたメスはカスタードで、内子代わりのジャムが入っている、かわいいワンハンドフードです。

とり松

[とり松]は、全国の百貨店など催事に出かけるなか「ばらむす」432円が好評になっているそう。ばらずしに大葉と梅を使ってさわやかに仕立てて、海苔の代わりに薄焼き卵で巻いています。名物・丹後ばらずしも、時代に合わせて進化をしていますよ。

 ■■INFORMATION■■

とり松
電話:0772-72-0429
場所:京都府京丹後市網野町網野146
時間:11:30~15:30(LO/14:30)/予約優先、夏冬のシーズンは予約がおすすめ
土・日曜のみ17:30~21:00(LO/20:30)
休み:火〜木曜(但し、木曜はテイクアウト用ばらずし販売あり)
https://torimatsu.jp/

日本海の新鮮な魚介♪冬はカニのシーズン

ズワイガニ漁は毎年11月6日に解禁

ズワイガニ

春は丹後の春告げ魚・さよりや魚の王様・真ダイ、夏はトリガイや白イカ、秋はグジと呼ばれる赤甘鯛など、季節ごとに獲れる魚介があります。これからのシーズンはズワイガニ。京丹後市では、毎年11月6日にズワイガニ漁が解禁。翌年3月20日まで、市内の漁港でブランドガニが水揚げされます。

京丹後 カニ

丹後半島にある間人漁港(京丹後市丹後町)の「間人ガニ(たいざがに)」。カニの餌となる生物やプランクトンが豊富にいる水深約230~300mの海底で生息し、海が荒れ漁のできる日が限られる冬場に小型底曳網漁船でカニ漁を行うために、どちらも希少で幻のカニと呼ばれています。

京丹後 カニ

セコガニやセイコガニなど、地域によって呼び方はさまざまな雌のズワイガニ。京丹後市では「コッペガニ」と呼ばれ、漁期は雄ガニよりも短い11月6日から12月末まで。たった2ヶ月間だけ味わうことができる、冬のごちそうとして親しまれています。身と内子・外子をご飯や酢飯にのせたコッペ丼も、市内の飲食店で味わうことができますよ。

気になる地元の味はここで!

人気TV番組でも取り上げられた「ぼたもち」

いととめのぼたもち

画像提供:株式会社いととめ

飲めるぼたもち。そんな異名を持つ和菓子が[いととめ]のぼたもちです。厳選された京丹後市の名産のひとつコシヒカリ、そして羽二重餅米に、十勝の小豆をたっぷり使ったぼたもちは、甘さ控えめのあんこと柔らかい餅を毎朝手作りで製造。丹後鉄道の京丹後大宮駅にあるお店や、地元のスーパー「にしがき」の一部店舗、京都市内では毎週水曜日に「キッチンランドSUNSUN(ラクセーヌ専門店内)」で販売されていますよ。

 ■■INFORMATION■■

株式会社いととめ 丹後大宮駅前
電話:0772-64-2019
場所:京都府京丹後市大宮町口大野383番地
時間:9:00〜17:00(ぼたもちは前日の12時までの予約のみ購入可)
休み:ぼたもちのみ火曜日定休
https://www.instagram.com/itotome_itotome/

丹後のおいしいものが揃う丹後王国「食のみやこ」へ

食のみやこ

食の宝庫と呼びたい、京丹後市。おいしいものが、たくさんありすぎるので、もし悩んだ時は、丹後の本物の食材が味わえる、自然豊かな西日本最大級の道の駅・丹後王国「食のみやこ」へ。地元ならではの豊かな自然が育んだ丹後の美味を、存分に楽しみましょう。

 ■■INFORMATION■■

道の駅 丹後王国「食のみやこ」
電話:0772-66-3081
場所:京都府京丹後市弥栄町鳥取123
時間:9:00~17:00、土・日曜、祝日9:00〜21:00 (17:00以降はレストランのみ営業)
休み:火曜(店舗・遊具・体験のみ/道の駅トイレ・駐車場は利用可)※休園日は季節により異なり、予告なく変更になる場合あり、最新のお知らせ要確認 
https://tangooukoku.com

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