海と空にとけるようなアートスポットが誕生したと聞き、annaが向かったのは香川県にある「四国水族館」。
まるで海中にいるような不思議な展示や、時間帯によって雰囲気が変化する水槽など、訪れたその瞬間にしか出合えない絶景が待っていました。
2024年3月、四国水族館の潮風の庭に、“瀬戸内海と空をつなぐ”をコンセプトにした新アートスポット「UMI to SORA(うみとそら)」が登場。青さ際立つ昼間はもちろん、夕暮れや夏の入道雲など、四季折々の自然美を活かした写真を撮ることができます。頂上から眺める瀬戸内海の島々も壮観です!
ベンチもある潮風の庭は、館内の飲食店舗で購入したメニューに限り飲食OK。ピクニック気分で過ごせます。
友だち同士や親子で一緒に上り、思い出になる写真を残して。
2階では、江戸時代の魚類図譜『衆鱗図(しゅうりんず)』から抜粋した生きもののレプリカを展示。
「鳴門の渦潮を水中から見たら……」。そんな不思議な体験ができるのが、乱流の世界を再現した「渦潮(うずしお)の景」です。頭上に荒々しい流れが起こり、差し込む自然光がキラキラと変化するため、特に晴れた日に訪れるとファンタジックな世界が広がります。
激しい流れの中で、マダイやブリといった魚が力強く泳ぎます。
渦潮ツアーの水中観覧船の景色をイメージした水槽。
四国水族館には、一般的に見られるような魚名板はありません。生きものの種類が知りたいときは、水槽近くの黒板を探してみて。
飼育員さんによる驚くほど精密なイラストで生きものを紹介しており、思わず読み込んでしまうクオリティの高さです。
飼育員さん目線の解説ポイントや豆知識が楽しい!
プレイングタイムは約15分。ジャンプが高い!
瀬戸内海を借景にした海豚(イルカ)プールで行われるプレイングタイムでは、イルカたちが大ジャンプを披露! プールと客席の間にアクリル板がないので、迫力を間近に感じられます。プールの一部が浅瀬になっており、たまにイルカが遊びにきてくれることも!?
浅瀬ゾーンでトレーナーさんと追いかけっこ。
「龍宮の景」では、四国に古くから伝わる浦島太郎伝説と八十八カ所霊場との繋がりをアートで表現しています。3人のアーティストのコラボレーションによって実現した、艶やかでスピリチュアルな体験をぜひ。お遍路さん気分も味わえそうです。
魚たちが舞い踊り、四季の移ろいを光の演出で表現した「龍宮殿」。映像一周は約15分。
優美な仏絵や梵字が浮かび上がる回廊も、思わず足を止めてしまうスポット。
「龍宮殿」前には、仏教の経典『薬師経』や梵字が描かれています。
水槽のサイズはなんと、幅11メートル、高さ5.5メートルもあります。
日本神話に登場する海の神さまの名前を冠した「綿津見(わたつみ)の景」は、四国水族館で最も巨大な水槽です。四国南部を流れる海流・黒潮に暮らすアジやサバが群れをなし、周遊する姿はまさに圧巻!太平洋の雄大さを実感できる人気展示です。
全身トロと言われるカツオの仲間「スマ」。愛媛のブランド魚“媛スマ”が人気です。
水槽前にはベンチが設置されているので、ずっと眺めていられます。
ちょっととぼけた表情に見える“裏側”が人気のエイも、「綿津見の景」で見られます。四国水族館では、この“裏側”をデザインしたキャラクター・エイくんの座布団やブランケットといったグッズが大ブレイク中!
「綿津見の景」では、写真のホシエイとマダラトビエイを、瀬戸内ゾーンではエイくんのモデルとなったアカエイを展示。
サメを下から見上げる位置に水槽があり、床にはその影がシルエットとなって浮かび上がる「神無月(かんなづき)の景」。四国水族館の宣伝隊長・しゅこくんのモチーフとなったアカシュモクザメをはじめ、シロザメやエイラクブカが展示されています。
ブルーとグリーンに統一され、没入感も楽しめる空間。
なかなか見られないシュモクザメのおなかもぜひチェックを。
四国水族館では、讃岐うどんやカレーといったフードメニューはもちろん、思わず写真に撮りたくなるスイーツも充実しています。なかでも2024年春、2階「PEARL CAFÉ(パールカフェ)」に新登場したひんやりスイーツ2種がおすすめです!
みかんパウダーをトッピングし、皮も一緒に練り込んだ「愛媛のみかんソフト」(630円)は、すっきりとした後味が魅力。
かき氷、ジュレ、アイスクリームを美しいグラデーションで楽しむ「海に浮かぶ月⁈のかき氷」(780円)。
飼育員監修のリアルなぬいぐるみからお菓子、キャラクターグッズまで、四国水族館のオリジナルアイテムが集結。クスッと笑えるようなユニークグッズも多数そろっているので、水族館最後の展示としてしっかり観察しておきましょう。
「イルカにうどん!?」と、話題になったイルカプールの注意看板が「Tシャツ」(3,300円)になりました!
サメ軟膏エキスを練り込んだ「鮫饂飩(さめうどん)」(660円)は、四国水族館でしか手に入らない限定品。
1階インフォメーションで販売する「魚朱印(ぎょしゅいん)」は、隠れた人気アイテム。土佐錦魚(トサキン)を描いた通常版のほか、期間限定品なども登場します。館内ショップで手に入る「御朱印帳」に貼って、大切に残しておきたいですね。
「御朱印帳」2,550円、「魚朱印」1枚300円
2020年6月のオープン以来SNSなどで注目を集め、“四国に来たら行くべき”“香川の絶景スポット”として知られる「四国水族館」。瀬戸内海や太平洋、四国を流れる清流の数々を70もの“景”で表現し、400種類14,000点の生きものたちに出合うことができます。
普段は体験できない、夜の水族館が体験できます。太陽の光を取り入れた展示が多い四国水族館だからこそ、特別な時間が過ごせそう。
2024年5月3日(金・祝)~6日(月・休)
営業時間:9:00~21:00(最終入館20:30)
イルカがトレーナーと一緒にさまざまなことに挑戦する「イルカプレイングタイム」や、ペンギンやアシカといった生きもののごはんの時間に飼育員さんのトークが楽しめる「フィーティングタイム」など、毎日イベントを開催中。
【一般】大人(高校生・16歳以上)2,400円、小中学生1,300円、幼児(3歳以上)600円、3歳未満無料
【年間パスポート】シングルパス7,000円、ペアパス15,000円
四国水族館から車で約8分の「手打ちうどん 渡辺」は、舌の肥えた地元民も通う人気店。のど越しのよいツヤツヤの麺と、キリッとした味わいのだしが楽しめる「ぶっかけ」や、サクサク食感の巨大な天ぷらがのった「えび天うどん」がおすすめです。
「えび天うどん」620円
“こんぴらさん”の愛称で知られる「金刀比羅宮」。御本宮までは785段、奥社まではなんと1,368段という石段を上ると、香川随一のパワースポットに到着! 道中は展望台からの景色を楽しんだり、宝物館をのぞいてみたり、ゆっくり時間をかけて過ごしてください。
門前町には店舗が立ち並び、香川名物の縁起菓子“おいり”をトッピングしたキュートな「おいりソフト」を販売中。ほんのり甘く、さくっと軽い食感のおいりを堪能して。
大物主神と崇徳天皇を祀る御本宮。農業・殖産・医薬・海上守護の神として仰がれています。
長い石段の途中には休憩所やベンチを設置。無理せず、踏破しましょう。
小さくてカラフルなおいりは、香川・西讃では嫁入り菓子として愛され続けています。※画像はイメージ
※「おいりソフト」はこんぴら表参道の複数店で販売あり
香川・三豊市の海水浴場「父母ヶ浜」は、水面に景色が映り込み、南米ボリビアのウユニ塩湖のような写真が撮れると話題に。干潮・無風といった条件がそろうと、“天空の鏡”と称される絶景が目の前に広がります。サンダルなど、濡れてもOKな靴をお忘れなく。
珍しい絶景とあわせて訪れたいのは、落語家でユーチューバーというユニークな店主が営む讃岐うどん店「SIRAKAWA」。小麦の香りとコシをしっかりと感じる麺は、自慢の天ぷらと一緒にぜひ。日によって登場するオリジナリティあふれる限定品も見逃せません。
夕暮れ時は無風になりやすい絶好の時間帯。干潮時間などはホームページで確認できます。
時間を問わず圧倒的な美しさを魅せてくれる、風光明媚な砂浜です。
うどんにたこちくわ天、えびちくわ天、ちくわ天が付いたセット(550円)。
まるで空を飛んでいるかのような写真が撮れる「天空のブランコ」は、ロープウェイに乗って約7分、標高920メートルの「雲辺寺山頂公園」に設置。公園内には芝生が広がり、かわいいベンチやフォトフレームなどの撮影スポットが充実しています。
爽快な体験のあとには、豪快ビジュアルも魅力の名物・骨付鶏を召し上がれ。地元でも人気の高い「味鶏」では、しっかりした歯ごたえのある“親鳥”と、ふっくらやわらかい“若鳥”、地元のブランド鶏である“讃岐コーチン”の3種の食べ比べができます。
讃岐平野や瀬戸内海を見下ろしながら、ブランコ遊びを楽しんで。
ロープウェイを降りれば広がる芝生公園。お気に入りのベンチを見つけてください。