
【節分×奈良】鬼が棲む2月のならまちを100倍楽しむテクニック!
ならまちには“鬼”が棲んでいる?
現在「ならまち」と呼ばれるエリアは、元興寺という大きなお寺の境内でした。今でも「小塔院」「塔跡」「極楽院(坊)」の3つの元興寺がならまちに残っています。
そんなならまちには鬼が棲んでいるらしいのです。ならまち各所にある「辻子(づし)」と呼ばれる交差点は異世界との入り口で、そこから鬼が出入りしているのだとか…。
もうすぐ節分の今回は、編集部はにわが鬼退治に出かけてきました!
奈良の老舗だんご屋直伝の味!【たまうさぎ】

奈良の老舗だんご屋「だんご庄」で
17年修行したご主人が作るきなこだんご!

詳細情報
- 【住所】奈良市東向中町29(近鉄奈良駅構内)
- 【営業】10:00~18:00
- 【定休】火曜
- 【TEL】0742-41-6610
節分 × 鬼=お豆さん!【刀祢米穀店】



100年以上も前からここで商売している米穀店。店主の善次さんは3代目なんだって!
ついでに白花豆も買っちゃおう!
西日本では「斗六豆(とうろくまめ)」「十六寸豆(とろくすんまめ)」とも呼ばれる白花豆。
豆を10粒並べたら6寸(約18㎝)になることからその名前が付いたらしい。
ちなみに試してみたら、、、あれ?
💡検証するとロマンがなくなる💡
先日出会ったおじいちゃん
「白花豆は” とうろく豆 ”って言うんだよ
たぶん、奈良だけ」西日本では
” 斗六豆 ” とか ” 十六寸豆 ” とか言って
長辺を10粒並べると、ちょうど 6寸(18.2㌢)になるんだそう18.2㌢‥🤔
あ、あれ‥? pic.twitter.com/7qb06VHkrB
— 奈良の総合情報サイト Narakko! (@lovenarakko) December 10, 2020
詳細情報
- 【住所】奈良市小西町16
- 【営業】9:00~日没まで
- 【定休】不定休
- 【TEL】0742-22-3602
鬼退治だけど豆は食べたい【ぜいたく豆本舗】

鬼退治には魔滅(まめ)!うま…
明治時代創業の豆菓子の店。
2016年に閉店しましたが建物は残り、後に入ったローソン角振町店内の一角にぜいたく豆製品が並んでいます。
ちなみにぜいたく豆本舗の建物は国の登録有形文化財。
明治時代の主屋と蔵、昭和20年代の旧応接室が登録されています!
by はにわ
ルンルン気分でお買い物♪
全部おいしそうなので、全部買おうとしましたが、
お金が足りず。無念…
詳細情報
- 【住所】奈良市角振町24-1(ローソン角振町店内)
- 【営業】24時間営業
- 【定休】無休
- 【TEL】0742-24-3963
旧街道を南へ【中街道】
中街道は、奈良市角振町から五條市三在町を通る伊勢街道までを結ぶ街道。
奈良盆地を南北に通る重要な道路として栄え、江戸時代から昭和初期までは豪商が軒を連ねていました。



率川暗渠
この道の下を流れている率川は、かつては地上を流れ、住民の生活用水として利用されていました。
戦後、下水道の整備計画を急ピッチで進めるために、川にふたをして下水道に変えたそうな…
この道の上でよ~く耳を澄ますと水の流れる音が聞こえますよ!
by はにわ
パスワードで入るワクワク感♪【無人本屋 ふうせんかずら】
無人(ときどき有人)の一風変わった本屋さん。
無料で会員登録&IDで鍵を開けて入店でき、個性的なブックオーナーたちの選書が並んでいます♪
火曜~金曜の7:30~9:30に行くと、おむすびと簡単な朝定食が食べられますよ!
おむすびのテイクアウトもあるみたい。
by はにわ
詳細情報
- 【住所】奈良市東城戸町32-1
- 【営業】7:30~22:00
- 【定休】無休(臨時休業あり)
ちょっと小腹が空いたので…【寧楽菓子司 中西与三郎】

大正2年(1913)創業の老舗和菓子店。古い町家の庭が見える茶席で、一服♪
町家の中庭を望みながら老舗和菓子屋の季節の甘味と|寧楽菓子司 中西与三郎
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陰陽師のパワーを授かろう【鎮宅霊符神社】
永久5年(1117)創建の神社。『元要記』という書物の中に、
「南都四箇陰陽師 之に勤士す」
とあるように、陰陽師の守り神として祀られていました。
神社周辺に陰陽師が住んでいたことから、この一帯は「陰陽町(いんようちょう)」と呼ばれています。
ご祭神の天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)は北極星を司り、宇宙を創り出した神さまと言われています。陰陽師っぽいですね!
by はにわ


ユーモラスなお顔の狛犬さん。慶応3年(1867)の銘があります。
陰陽師パワー注入!
「急急如律令」と唱えたくなる雰囲気の場所でエネルギーをチャージ!
不思議な霊力が宿った気がします。
※気がするだけです。
詳細情報
- 【住所】奈良市陰陽町
ならまちと言えばお申さん!【庚申堂】
災厄を連れてくる「三尸(さんし)の虫」が、猿が嫌いだったことから、ならまちでは「身代わり申」を軒先に吊り下げる風習があるそうです。また身につけておけば、災難を代わりに引き受けてくれるんだとか!


身代わり申はお堂近くの奈良町資料館で購入できますよ♪
by はにわ
詳細情報
- 【住所】奈良市西新屋町14
1つ目の元興寺に到着【小塔院跡】
奈良時代後期に称徳天皇が作らせた「百万塔」という小塔を安置するお堂と伝わる場所。
度重なる戦乱や火災で荒廃し、現在は江戸時代再建の虚空蔵堂が残るのみとなっています。
また、元興寺極楽坊に安置されている国宝「五重小塔」はもともと小塔院に置かれていたとも伝わります。
ご住職曰く、「春には奈良一番の桜が見られる」そうです。楽しみですね!
by はにわ
小塔院地蔵堂
境内を出て南側の路地を入ると古いお堂があります。
絵馬なども風化していて時が止まったかのよう。
格子扉にはなぜかキャラクターのストラップやぬいぐるみがはめ込まれていました。なぜ?
詳細情報
- 【住所】奈良市西新屋町45
砂糖屋に鬼が出た!?【砂糖傳増尾商店】


安政元年(1855)創業の日本一古い砂糖屋さんに鬼がいると聞いてきたのだが…
鬼ザラメでした。
わたあめの原材料として有名な大粒の砂糖。
餅飯殿町の「Pamba pipi」さんで砂糖傳の砂糖を使ったわたあめが食べられるそうです。
鬼が出なくてホッとしたので…
ならまちのタピオカミルクティー専門店「Bubble tea shop T.」とのコラボ商品「プレミアムほうじ茶ミルクティー」をごくごく…。
シロップ代わりの御門米飴が甘くておいしい♪
タピオカなし 470円、タピオカあり 520円です!
甘~いお星様「ならこんふぇいと」|砂糖傳増尾商店
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鬼や神様に祟られないように…【御霊神社】
「ごりょうさん」と呼ばれ親しまれている神社。
怨霊を鎮める“御霊会”を行ったことが御霊神社の始まりとされています。

狛犬の足にひも?
狛犬の足に結ばれているひもは「足止め祈願ひも」
江戸時代から伝わる願掛け方法で、“家出をする人や悪所通いの足が止まるように” “子どもたちが神隠しにあわないように”との願いが込められていました。
最近では “恋人と一緒にいられますように” など、
縁結びの御利益を求めてひもを結ぶ方も多いそうです。
by はにわ
参拝後は限定御朱印をいただこう!
御霊神社では通常の御朱印以外にも月替わりや季節限定の御朱印がいただけます。
※新型コロナ感染防止対策で通常・限定とも書置きのみの対応となっています。(2021年1月9日現在)

鎮宅霊符神社の御朱印もこちらでいただけます!(初穂料300円)
by はにわ
詳細情報
- 【住所】奈良市薬師堂町24
- 【営業】9:00~16:00
- 【定休】
- 【TEL】0742-23-5609
御霊神社のすぐ北にある、2つ目の元興寺【塔跡】
興福寺五重塔をしのぐ巨大な五重塔が建っていたところ。
江戸時代の観光案内図『大和名所図会』にも描かれ、ならまちのシンボル的存在でしたが、幕末の安政6年(1859)に近くの民家から出た火によって焼失してしまいました。
あなたは信じる?啼燈籠のウワサ
京都伏見の呉服商人がこの灯篭を譲り受けて自宅に設置したところ、毎日のように鳴き声や家鳴りがした。
不審に思っていると、その鳴き声の正体は譲り受けた石灯籠だった!
恐れをなした商人は、この石灯籠を元興寺に返納した。すると奇妙な鳴き声はなくなったという…
ちなみに、この石灯籠は鎌倉時代の作で奈良市最古級のものだそうです。
昭和の初期に一度倒壊してバラバラの状態になったのですが、平成22年(2010)に破損した石材を使って現在の状態に修復されました!
by はにわ
詳細情報
- 【住所】奈良市芝新屋町12
- 【営業】9:00~17:00
- 【TEL】0742-22-5218
家の上にいるアレは鬼…?
わたくし、“鍾馗(しょうき)”と申します。
鍾馗は、中国に伝わる道教の神様。親しみを込めて「鍾馗さん」と呼ばれています。
民間信仰では、お寺や神社にはじかれた邪気を跳ね返す目的があったのだとか。
鬼を退治する側でしたね!これは失敬…
《ならまち鍾馗コレクション》




ワンコインきき酒でほろ酔い気分♪【春鹿醸造元 今西清兵衛商店】
もしかすると、ここにも鬼がいるかもしれない。という口実で寄り道♪
今西清兵衛商店は明治17年に創業、明治天皇もあられ酒を購入し、宮内省御用達となりました。
そんな老舗酒蔵ではワンコイン(500円)できき酒ができます。
定番商品から季節ものなど、5種を飲み比べ、最後には自家製の奈良漬けをポリポリ…
“鬼”発見!!!
偶然、商品棚に鬼がいました。
しかもその名が「鬼斬(おにきり)」
鬼退治にふさわしいお酒ですね!
ずっと「おにぎり」と読んでて、字はかっこいいのに読み方かわいいな…って思ってました。恥ずかしい…
by はにわ
奈良町ぶらり&きき酒|春鹿醸造元 今西清兵衛商店
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鬼がいる?とウワサの3つ目の元興寺【極楽坊】
ならまちのメインスポットで「元興寺と言えばココ!」と思う方も多いのではないでしょうか
極楽坊は元興寺の僧坊(お坊さんの住むところ)で、本堂は僧坊の3部屋分を改造してお堂にしたもの。
昔の本堂(金堂)は今の菊岡漢方薬局や奈良町資料館の付近にありました。
実は「元興寺」という名前も現在の塔跡のことを指しており、極楽坊が元興寺と改称したのは昭和53年(1978)のこと。1400年の元興寺の歴史の中では結構最近のことなのです…!
日本最古の瓦が見られる!
本堂と禅室の屋根の一部には、元興寺創建当時の瓦が今も現役で使われています
中には元興寺の前身・法興寺(飛鳥寺)で使われていたという飛鳥時代の瓦も!
瓦の葺き方も「行基葺き」という、上から下に広がる形の瓦を、幅の差を活かしてかぶせていく方法で葺かれています。
隣には一般的な「本葺き」の屋根も見られるので、比べてみてくださいね!
by はにわ
ついに鬼を見つけました!!!





うーん…。どの鬼もめっちゃくつろいでますね(笑)
鬼が神さま?
元興寺には「元興神(ガゴゼ)」と呼ばれる鬼の絵の授与品が多くあります。
「元興神」は鬼そのものではなく、鬼を退治した道場法師というお坊さんを神格化したもの
授与品に描かれているのは、法師が鬼退治のために鬼のような顔になった姿だそうです。
ちなみに…【不審ケ辻子町の話】
道場法師は元興寺に現れた鬼を退治しようと追いかけましたが、ついに辻子で見失ってしまいました。
その故事から「不審ケ辻子」と呼ばれるように。
もしかしたらまだ鬼は…
また不審ケ辻子で行方をくらました鬼が近くの山に隠れた、とも言われ
その山は「鬼薗[隠]山(きおんざん)」と呼ばれています。
実は現在の奈良ホテルがある山のことなんですよ~
by はにわ
詳細情報
- 【住所】奈良市中院町11
- 【営業】9:00~16:30
- 【料金】大人500円、中高300円、小100円
- 【TEL】0742-23-1377
節分には鬼でいっぱい!【和洋菓子司 とらや】
不審ケ辻子町から猿沢池へ向かう間の鶴福商店会にある和菓子屋さん。
和洋の季節を感じるお菓子が並び、2020年で創業から55年を迎えました。
節分には鬼の面が登場!
毎年節分には、鬼とおかめのお面が
店内にたくさん飾られるんだとか!
猫好き必見のお菓子たち
ならまち界隈で毎年6月に開催されている「にゃらまち猫祭り」にあわせて、猫のお菓子がたくさん!
中でも猫ボーロは食べ歩きにもGOOD!
詳細情報
- 【住所】奈良市鶴福院町31
- 【営業】9:00~20:30
- 【定休】火曜
- 【TEL】0742-22-3353
ならまちの
和菓子屋とらや さんの店頭は
節分バージョンにかわってましたー♪鬼がいっぱい 👀 pic.twitter.com/DHIpm3mvAx
— 奈良の総合情報サイト Narakko! (@lovenarakko) January 18, 2021
今年の節分はならまちで鬼退治!
いかがでしたか?
古いまちなみと新しいお店が入り混じる不思議な雰囲気のならまちには、“鬼”スポットがたくさん!
今年の節分はならまちで、鬼を祓ったり、食べたり飲んだり、いろんな鬼退治を楽しんでみては?